健康を脅かす身体の「コゲ(糖化)」
2023/04/24
健康を脅かす身体の「コゲ(糖化)」
高松市のカイロプラクティック施術院、か・から~ず施術院です。
今日は肩こり、腰痛以外の健康に関するお話をひとつと思います。
健康を脅かすものとして「酸化」について今までに何度かお伝えしてきました。酸化は別の言い方をすれば「サビ」です。今日はもうひとつの脅威「コゲ(糖化)」についてお話します。
身体の「コゲ」とだけ聞くと日焼けをイメージしてしまいそうですが、今回のコゲは糖化のことで体内で起こるものです。
詳しくいうと、糖化とはタンパク質に余分な糖質が結びつき、そこに熱が加わることで変成・劣化し終末糖化産物(AGEs)を生成する反応のことです。
AGEsが、血管の内皮に蓄積すると動脈硬化の、骨に溜まると骨粗鬆症の、眼の水晶体に溜まると白内障の、脳に溜まるとアルツハイマー型認知症のリスクが高まります。また皮膚に溜まるとコラーゲンがもろくなりしわやたるみを引き起こすように美容を害する面もあります。
次にAGEsが生成される食事についてですが、これには大きく分けて2つのパターンがあります。
①AGEs含有量が多い食べ物を過度に摂る。
AGEsが多いのは「加熱してこんがりきつね色に焼けた部分」です。ステーキ、焼き鳥、トンカツ、唐揚げ・・・焼き目、サクサク衣がおいしい動物性脂肪の多い食品は特に多いです。
②糖質含有量が多い食材や食品を過度に摂る
当質量が多いと血糖値が上がりやすく、余ったブドウ糖がタンパク質と結びつく確率が高まりAGEsが大量に生成されることになります。糖質量が多いものといえばパン、ごはん、ジュース、お菓子・・・
①も②も「おいしい」「好き」と思っている人が多いと思われる食材、食品です。これを取り上げられるのはつらいですね・・・
取り上げられるとつらいので、対処法を次に述べます。
①については調理法の工夫です。「揚げる」「焼く」を「煮る」「蒸す」「茹でる」に変えるとAGEsの生成を抑えることができます。
②については血糖値が高い状態が長く続くとAGEsの生成量が増えるので、血糖値を急上昇させたり高血圧状態が長く続いたりすることを避けることが大切です。具体的には、食物繊維の摂取量を意識して増やしたり、人工甘味料を避けたりすることです。
長くなりましたが、一般的においしいもの、好きなものの摂りすぎは身体に悪いので注意ということです。注意と工夫をしましょうという話です。